今回は、もう一歩進んで、xib2jsで具体的にアプリを作成する手順をご紹介させていただこうかと思います。
1. Titaniumアプリの新規プロジェクトを作成
まず、Titanium Developerで新規プロジェクトを作成してください。
2. アプリケーションの画面を設計
次にInterfaceBuilderでアプリの画面を作成します。InterfaceBuilderを立ち上げてiPhoneアプリの作成を選択します(iPadアプリの場合はiPadを選んでください)。
次にTab Bar Controllerを画面構成ウィンドウにドラッグ&ドロップして作成します。
新規作成したTab Bar Controllerにインスペクターウィンドウから名称を設定します。名前は何でも構いませんが、スペース等を入れると後のJavaScriptのコンパイルでエラーが出ますので、ご注意ください。
それぞれのTabにUIViewを配置しまして、以降は通常のやり方でUIComponentを画面上にドラッグ&ドロップで並べて行きます。
今回は、あまり見栄えはしませんが、Titanium Developerで作成されるデフォルトのアプリケーションと同じようなものにしてみましたが、適宜、いろんなUIComponentを使って画面を作成してみてください。ひと通りのもの使えるようにしてあるつもりです。
使用するUIComponentに名称が設定されてあると、後にxib2jsがJavaScriptのコードに変換する際に、その名称を使用しますので、適宜名称を設定しておきます。名称が未設定の場合はxib2jsの方で、コンポーネントの種類と通し番号で適当な名称に変換します。
[注意]
xib2jsはTab Bar Itemに設定されているラベルの名称でTitanium.UI.Tabを作成するコードを生成します。InterfaceBuilderはデフォルトで"Item 1"のようにスペースの入ったラベルを作成するので、このままでは後ほど生成されたJavaScriptをコンパイルする際に、エラーとなってしまいます。これを避ける為、ここではラベルを"Item1"のようにスペースを削除してます。画面設計をひと通り終えたら、ファイルを保存しておきます。
3. JavaScriptコードへの変換
InterfaceBuilderで作成したファイルをJavaScriptへ変換するのにxib2jsを使用します。ここから(link)アプリをダウンロードしてください。zipで圧縮してあるので解凍してできた.airファイルをダブルクリックしてインストールします。
xib2jsアプリが起動したら、先程InterfaceBuilderで作成した.xibファイルをアプリにドラッグ&ドロップすると、JavaScriptに変換されます。
画面左上の[Save]ボタンを押して、変換されたコードを保管するディレクトリーを選択します。ここでは、最初に作成したTitianiumアプリのResourceフォルダー以下を指定します。
[注意]
xib2jsはファイルを保存する際に、同名のファイルが存在しても無断で上書きしますので、必要なファイルを誤って上書きしないようにご注意くださいまた、xib2js上で作成されたコードは選択してコピー出来ますので、必要な部分のみを選択して、自分のコードにペーストして使用するという方法もあるかと思います。
4.コンパイル&実行
作成されたコードをTitanium Developer上のRun EmulatorでiOSシミュレータを起動します。JavaScriptのコンパイルに成功すると、シミュレータが立ち上がって先程作成した画面がアプリに反映されていることが確認できると思います。
ここで、Tabの順序がInterfaceBuilderとは逆になっているのは、ご愛嬌(笑)。JavaScriptを編集して、Tabの設定順序を変更してください。
このようにxib2jsは、まだInterfaceBuilderで作成した画面を100%完璧に再現するJavaScriptのコードに変換できるわけではありませんので、変換に失敗した場合は寛大な気持ちでコードを適宜修正して使用してくださいまし。
Code Strong,
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